モデル・タレントの麻亜里さんが自身のYouTubeチャンネルで公開した卵子凍結にまつわる体験動画が、SNSで大きな反響を呼んでいます。
「31歳で卵子凍結、34歳で全て使ってみてのお話」というタイトルの動画で、自身の経験を赤裸々に語った内容が、多くの女性の共感を集めました。コメント欄やSNSでは「令和の女性、人生ハードすぎる」「キャリアも婚活も妊活も、全部同時は無理すぎる」という声が多数寄せられています。
この記事では、話題になった麻亜里さんの動画をきっかけに「卵子凍結をしても移植できないことがあるの?」という疑問と、知っておきたいリスクや現実を一般情報としてまとめました。
麻亜里の卵子凍結動画が話題に
麻亜里さんは31歳のときに約60万円をかけて卵子凍結を行い、34歳で実際にその卵子を使ってみた経験を動画で語っています。
「後悔はない」という言葉とともに、卵子凍結を選んだ理由、実際にかかった費用の詳細、そしてその先の結果まで包み隠さず話した内容が、同世代の女性を中心に大きな共感を呼びました。
「キャリアに婚活に妊活、令和の女性の人生はハードすぎる」という声とともにSNSで急速に広まり、多くの人が自分事として受け取った投稿がきっかけで注目が集まっています。動画内で「やった後悔はない。学びをみなさんにシェアします」と語っている麻亜里さんの姿勢が、前向きなメッセージとして伝わった面も大きかったようです。
卵子凍結しても移植できないことがある?
麻亜里さんの動画を見て「卵子を凍結しても、必ず移植できるわけじゃないの?」と初めて知った方も多いのではないでしょうか。
実は、卵子凍結から移植までには複数のステップがあり、それぞれの段階でうまくいかないことがあります。これは麻亜里さんに限った話ではなく、医学的に広く知られているリスクです。
ステップ① 融解後の卵子が生存しない可能性
凍結した卵子を融解しても、すべての卵子が生存するとは限りません。各クリニックの報告によると、融解後の卵子の生存率はおおむね80〜90%程度とされています。つまり10〜20%程度の卵子は、融解の過程でダメージを受けて使用できなくなることがあります。
ステップ② 受精しない可能性
融解後に生存した卵子でも、必ずしも受精するとは限りません。卵子の質や年齢、精子の状態によって受精率は変わります。また、凍結・融解の過程で卵子の外側の殻(透明帯)が硬くなりやすく、精子が自力で入りにくくなることがあるため、通常の体外受精ではなく顕微授精(ICSI)が必要になります。
ステップ③ 受精卵が育たない・移植できない可能性
受精に成功しても、受精卵が良好な状態まで育たずに移植できないことがあります。胚が順調に発育するかどうかも、あらかじめ保証はできません。
ステップ④ 移植しても妊娠しない可能性
移植まで至っても、妊娠が成立するかどうかはまた別の話です。凍結胚移植後の妊娠率はクリニックや年齢によって異なりますが、一般的に25〜43%程度と報告されています。

つまり卵子凍結は「将来の妊娠を保証するもの」ではなく、「可能性を残しておくための保険」という位置づけです。あくまで選択肢のひとつとして捉えることが大切です。
卵子凍結にかかる費用は?
麻亜里さんは動画内で約60万円の費用がかかったと話しています。実際のところ、卵子凍結の費用はどのくらいかかるのでしょうか。
クリニックや採卵数によって差がありますが、採卵・凍結にかかる費用は一般的に30〜60万円程度が相場とされています。さらに、年間の保管料が別途かかります(クリニックによって異なるが、年間2〜5万円程度が目安)。
また卵子凍結は原則として保険適用外の自費診療です。ただし、東京都では一定条件を満たす場合に助成金制度があるほか、自治体によっては補助制度を設けているところもあります。費用面が気になる方は、居住地域の助成制度を事前に確認するのがおすすめです。
現在のところ卵子凍結の費用に健康保険は適用されませんが、不妊治療全体では保険適用が拡大しており、制度は変化しつつあります。最新の情報は各クリニックや行政の窓口で確認するとよいでしょう。
卵子凍結を考えるなら知っておきたいこと
卵子の質は年齢とともに低下していくため、凍結するなら若い方が有利とされています。各クリニックのガイドラインによると、30代前半での凍結を推奨しているところが多く、20代であれば20個以上、30代前半であれば30個以上の凍結が望ましいという目安を示しているクリニックもあります。
ただしAMH値(卵巣予備能)など個人差も大きいため、実際にどのくらい採卵できるかは事前の検査をしないとわかりません。
「凍結しておけば安心」ではなく「凍結してもうまくいかないことがある」という現実を理解したうえで、自分にとってどういう選択をするかを、できれば専門の医師に相談しながら考えていくのが大切だと思います。
まとめ
今回の内容をまとめると、以下のとおりです。
- 麻亜里さんが31歳での卵子凍結〜34歳での使用体験を動画で語り、SNSで大きな反響を呼んでいる
- 卵子凍結から移植・妊娠に至るまでには複数のステップがあり、それぞれで「できないこと」が起こりうる
- 融解後の卵子の生存率はおおむね80〜90%。受精・胚発育・妊娠は別の段階でそれぞれ成功するとは限らない
- 費用は採卵・凍結で30〜60万円程度が相場。保険適用外で、保管料も別途かかる
- 卵子凍結はあくまで「将来の可能性を残すための保険」であり、妊娠を保証するものではない
動画内で麻亜里さんが「学びをシェアしたい」と語ってくれたことで、卵子凍結の現実を知るきっかけになった方も多かったと思います。自分事として考えるきっかけとして、専門の医師への相談も選択肢のひとつにしてみてください。









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