徳島県鳴門市の大塚国際美術館は、世界26か国の様々なアートのレプリカを一挙に楽しむことができるおでかけスポット。関西を中心に全国から人気を集める美術館ですが、具体的にすごいところはどういった点なのでしょう?人気の秘密や、おすすめしたいお土産についても紹介します。

美術が苦手だった人でも楽しめるポイントがたくさんありました!


大塚国際美術館のすごいところは?
システィーナ礼拝堂の天井画がすごい!


まず大塚国際美術館の目玉といっても過言ではないのが、ロビーを入ってすぐのところにあるシスティーナ礼拝堂の天井画。大塚美術館にあるアートはすべてオリジナル作品と同じ大きさで作られているので、この天井画も実物大のスケールで来館者を出迎えてくれます。
聖書の物語を鮮やかな色彩で描いた作品はインパクト抜群。ロビー(B3階)と一つ上の階(B2階)から鑑賞することができるので、違った視点で楽しめるのもいいですね。もちろん写真撮影も自由にできますので、おでかけの記念にぜひ。
復元された絵画を楽しめるのがすごい!
大塚美術館は、西洋名画をオリジナル作品と同じ大きさで、陶板で復元することをコンセプトにしています。ですから環境汚染などの外的要因による退色劣化の影響を受けることなく、色彩を色鮮やかに残したまま復元することができるんです。
ピカソが描いた門外不出の「ゲルニカ」や、戦争や盗難などによって消失していたエル・グレコやフェルメールの作品なども、復元によってその姿を目にすることができるということ。美術学的にもたいへん価値のある展示なんですね。
モネの絵が楽しめるテラスがすごい!
入り口から1フロア上がったB2階にはカフェがあり、テラスに出られるようになっているのですが、そこで目にすることができるのがモネの「水連」と、まるでその絵画から地続きになっているような水景。名画を屋外で楽しむことができるのも、レプリカならではの魅力ですよね。
外の風景までまとめて絵画の1シーンとして楽しめる展示方法が、モネの情緒ある色使いの作品とよく合っています。カフェの横なのでゆっくりくつろいで見られる点もポイント。
実物大で楽しむ名画がすごい!


大塚国際美術館には世界中の有名な絵画が集まっているので、誰もが美術の授業や旅先で目や耳にしたことのある絵を見つけることができます。例えば、ゴッホの「ひまわり」を一つの部屋で見比べて違いを見比べてみたり、スクロヴェーニ礼拝堂の中の絵画を空間ごと楽しめたり。
この取り組みは世界的にも評価されていて、ピカソのご子息や各国の美術館館長が鑑賞に訪れたりもしているんだそうです。各国の専門分野の方々からも注目されているなんて流石ですね。
おしゃれな現代アートがすごい!


西洋美術、というと教科書に載っているような作品が頭に浮かんで、どこか堅苦しいイメージを持ってしまう人もいるかもしれません。ですが館内には現代美術のコーナーもあって、ニューヨークのギャラリーに飾られていそうなおしゃれなアートを楽しむこともできるんです。
おすすめはマリリンモンローの現代アート。唇の部分がソファーになっている、遊び心あるフォトスポットです。写真映えしますので記念撮影としてもぴったり!
大塚国際美術館はなぜ人気?
名画と写真が撮り放題!
美術館で本物の絵画と写真を撮ろうと思ったら、周りがすごい人だかりで写真どころじゃなかったり、そもそも撮影禁止だったりということも珍しくありません。ですが大塚国際美術館であれば、名画と自分を写真に収めたり、ものすごく近距離でディテールを記録に残したりすることも可能です。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」やレオナルドダヴィンチの「モナリザ」とのツーショットも夢ではありません。


このほか、美術館内にはフォトスポットとしてフラワーアートウォールなども設けられています。華やかな写真で思い出に残せること間違いなしですよ。
アクセスが抜群◎
大塚国際美術館は車でアクセスしやすいのが嬉しいポイント。徳島県と兵庫県の淡路島を繋ぐ大鳴門橋からは車で6分。高速道路からも美術館の建物が見えるくらい、とっても近い距離です。遠方からドライブを兼ねて車で訪れるのも良さそうですね。
また、マイカーを持っていない人でも大丈夫。三宮・大阪・なんば・京都・岡山など、近郊から大塚国際美術館までの直通バスが出ています。美術館の入場券がセットになっているものもあります。
カフェやレストラン併設でゆっくり回れる
大塚国際美術館の内部は非常に広いので、1日がかりで見て回ることを考えると少し疲れてしまいそう…高齢者や子供連れなので心配…という方は、館内に併設されているカフェやレストランで休憩することもできます。入口すぐには「カフェ・フィンセント」が、モネの絵画が楽しめる地下2階には「カフェ・ド・ジヴェルニー」が、1階には本格的なレストラン「レストラン・ガーデン」があります。店名それぞれが画家の名前になっているのも印象的ですね。
鑑賞ルートを具体的な数字で表すと、なんと長さは約4km、作品数はおよそ1,000点。スケールが非常に大きい美術館ですので、ときどき休憩も入れつつ、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
大塚国際美術館のお土産のおすすめは?
美術館の出入り口にはミュージアムショップがあります。1日の記念や周囲へのお土産に、帰り際に覗いてみてはいかがでしょうか。



おすすめのお土産をいくつかご紹介します!
お菓子
いわゆるばらまき土産や、ちょっとした手土産にも使えるお菓子。大塚国際美術館には様々な種類のお菓子がたくさん売られているので、用途に合ったものが見つかるかと思います。
おすすめは、ゴッホの「夜のカフェテラス」がパッケージになったクッキー缶。絵画の上品な描写がそのまま楽しめます。中身も2枚入り×6袋とちょうど嬉しいサイズ。食べ終わった缶も小物入れなどで使いたくなりますね。
その他にも、コーヒー好きに嬉しいドリップコーヒー袋が入ったセットや、ムンクの「叫び」の形をした和三盆糖なども。どのお菓子も、パッケージにはそれぞれ美しい絵画がデザインされているので、もらった相手も嬉しくなりそうなアイテムです。
ポストカード
絵画を手軽に楽しめるのがポストカード。ミュージアムショップでは1枚150円で販売されているほか、フェルメールの作品は11枚セットで1,500円と1枚分お得な値段で販売されています。
壁にマスキングテープで貼り付けるだけでも、雰囲気のあるお部屋になりそうですね。はがきとして使って、誰かにお手紙を書いてみるのも素敵です。気軽に買える価格設定なので、お気に入りの作品を見つけた方は記念として購入してみては。
陶板
本格的に絵画を手元に飾りたい方のために、ミニチュアの陶板も販売されています。価格は額なしの物であれば3,000円~で購入することができるので、美術品の入門としてはお手頃かも。
先ほどもお伝えした通り、陶板は時間が経っても色褪せないのが特徴です。記念品や誰かへの特別なプレゼントにしてもいいですね。
ミュージアムショップには他にも、ボールペンやクリアファイルなどの定番文房具、図録、ピンバッジなど様々な種類のアイテムが販売されています。あらゆる用途に対応できる物が揃っていますので、ぜひ覗いてみられることをおすすめします。
まとめ
今回は大塚国際美術館について、具体的にすごいところや人気の秘密、おすすめしたいお土産についてお伝えしました。
- システィーナ礼拝堂の天井画をはじめ、さまざまな名画をオリジナルと同じサイズの陶板で楽しめます。
- 写真も自由に撮れるので、記念撮影にぴったり。
- 車でのアクセスも抜群です。入場券がセットになった直通高速バスも。
- ミュージアムショップでは色々な用途に対応するお土産も売られています。
私も学生時代は美術の成績が壊滅的でしたが、それでも楽しめる美術館でした。西洋絵画を気軽に鑑賞できる稀有なおでかけスポットとして、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?


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