徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。全国的に有名な観光スポットであるほか、関西からは明石海峡大橋~鳴門大橋(大鳴門橋)を通って比較的お手軽に行くことができますので、休日のおでかけスポット・ドライブスポットとしても人気ですね。
そんな大塚国際美術館ですが、つまらない・疲れるといった話は本当なのでしょうか?行く前に知っておきたいことを、実際に行った体験談を交えながらご紹介したいと思います。
大塚国際美術館はつまらない?

大塚国際美術館はつまらないのでしょうか?
学生時代は美術の成績が壊滅的だった筆者が実際に足を運んでみましたが、全くそんなことはなく、時代別に様々な名画の複製を目にすることができ、色彩の豊かさに感動することしきりでした!
そもそも大塚国際美術館は、古代壁画から現代アートまで、世界中の様々な作品をオリジナル作品と同じ大きさに複製して展示している美術館です。これにより、実物そのもののスケールを日本にいながらにして目にすることができます。複製は陶板によってなされるので、原画が色褪せたとしても陶板名画は約2000年以上にわたってそのままの色と姿で残るんだとか。
皆さんも美術の教科書で目にした絵画や個人的に思い入れのあるテーマを扱った作品、おしゃれな現代アートなど、一つは心惹かれる作品に出会えることと思います。美術館と聞くと敷居が高いように感じてしまいますが、知識がなくても絵が上手でなくても、楽しむことができる場所ですよ。

ぜひ、気軽に訪れてみてください。
大塚国際美術館は疲れる?
そんな大塚国際美術館ですが、ゆっくり見て回ると少し疲れてしまうかもしれません。というのも、公式サイトによれば鑑賞ルートは約4kmもの長さ、展示されている作品数も西洋名画を中心におよそ1000点と、非常に大きなスケールの美術館だからです。
一つ一つを丹念に見て回るのももちろん良いのですが、4kmを歩くのはそれなりに疲れますので歩きやすい靴を履いていかれることをお勧めします。また美術館内のルートはある程度決まっていますので、あらかじめ見たい時代や作品などをホームページ等で下調べしてピックアップしておくのもいいですね。
何にしても1日がかりの行程になると思いますので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。
また、美術館内にはカフェやレストランもありますので、こちらを利用するのもおすすめです。美術館の入り口は地下3階なのですが、入ってすぐのところに「カフェ・フィンセント」が、地下2階にはモネの池を模した美しい景色が楽しめる「カフェ・ド・ジヴェルニー」が、1階にはドイツの味や鳴門の鯛など様々なメニューが楽しめる「レストラン・ガーデン」があります。どれも美術館らしく美しい内装ですので、優雅な気持ちで食事を楽しめそうですね。



カフェにはそれぞれ画家の名前が使われているのもおしゃれですね。
大塚国際美術館に行く前に知っておきたいこと
営業時間
大塚国際美術館へ行く前に、まず知っておきたいのは営業時間。
開館時間は9時30分~17時までですが、入館券の販売は16時までです。とはいえ先ほどもお伝えした通り、16時に入館しても1時間ではとても回り切れないくらいのボリュームですので、最低でも2時間は時間を見ておいた方がよいでしょう。
アクセス
続いてアクセスですが、車を利用しない方は直通の高速バスを使うのが一番確実な方法だと思います。出発地は関西・四国・岡山など各所にありますので、ぜひアクセスしやすい場所から利用してみてください。高速バスの往復券に大塚国際美術館の入場券もついたお得なセットもあるようです。
また、路線バスを乗り継いでいく方法もあります。こちらは直通ではないものの本数は多いようですので、お近くから行かれる際は路線バスを利用してみるのも一つです。
車でのアクセスは、瀬戸大橋を利用して香川県から来る方法と、明石海峡大橋と大鳴門橋を渡ってくる方法とがあります。特に大鳴門橋からは7分とすぐの距離ですので、こちらの方が分かりやすいのではないかと思います。
大鳴門橋周辺にも、有名な「渦潮」を見ることのできる遊歩道や、お土産物や鳴門のグルメを楽しめるドライブインなど魅力的なスポットがたくさんあります。大塚国際美術館と合わせて、休日のおでかけスポットとして丸一日楽しむことができると思いますよ♪
鑑賞ルート
大塚国際美術館ではモデルコースとして鑑賞ルートが決まっています。入口(地下3階)をスタートして2階まで上って降りてくる作りになっており、古代芸術からスタートして現代アートで終わる「年代」を切り口にしたルートです。
展示方法も、古代芸術のルートでは壁画が丸ごと再現されて部屋の中から描かれた壁面を眺められるようになっていたり、モネの「水連」を実際に水が流れる展示と共に楽しむことができたり、色彩がポップな現代アートはあえてシンプルな壁に飾られ対比が際立っていたり、それぞれの時代や特徴にあった手法がなされています。これによって、絵の中に入り込んだような没入感と共に鑑賞することができると思います。
鑑賞される際はぜひ、展示方法にも気を配ってみてくださいね。



展示環境まで丸ごと楽しめるのも、レプリカならではの魅力ですね!
大塚国際美術館に行ってきた体験談


私は2024年3月に大塚国際美術館へ行ってきました。あいにくの雨模様でしたが、地下2階から見えるモネの池もそれはそれで風情があり素敵でしたよ。
おそらく最も有名な展示であろうシスティーナ礼拝堂の天井画は、聖書の物語を彩る鮮やかな色使いと、現物そのままのスケールの大きさが荘厳な雰囲気を醸し出していました。もちろん写真も自由に撮れますので、たくさんの人が記念撮影をしていました。
それから、自分だけのお気に入り絵画を見つけるのもささやかな楽しみ。私はクラシックバレエが好きなので、踊り子の絵画が並んでいる展示に心惹かれて写真に残しておきました。


有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」やゴッホの「ひまわり」など、なんとなく印象に残っている絵画も改めて見ると魅力的です。絵の専門的な知識はないけれど、複製に触れることでその良さに気づくことができました。
なお先ほども述べた通り、鑑賞ルートはおよそ4kmとかなりの大ボリュームです。そのため、どこかしらで休憩時間を設けておくと疲れずに見られると思います!カフェで休憩するのも一つですし、館内では至る所に椅子が置いてあります。休憩を取りつつ、時には椅子に座ってゆっくりとお気に入りの作品を眺めればまた新しい知見が得られるかも。
まとめ
ということで今回は、「大塚国際美術館はつまらない・疲れるといった話は本当なのか?」ということについて、実際に訪れた体験談を交えながらご紹介しました。
- 大塚国際美術館では西洋を中心に名画の複製を楽しむことができるので、美術の知識がない方でも楽しめるはず!
- 鑑賞ルートは4kmあるので、歩くと少し疲れてしまうかも。カフェやレストランでの休憩も視野に入れてみて。
- 鑑賞には時間がかかるので、最低でも2時間は時間を見ておくのがおすすめ。
- アクセスには高速バスや路線バス、車の利用が便利です。
普通に過ごしていると、美術品に触れる機会はなかなかないと思います。教養を身に付けたいとき、ただただ癒しを求めたいとき、何かインスピレーションを得たいときなど、絵画鑑賞を一つの機会としてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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